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花と雨

シャンパン ¥26,000 + tax

街並みが変わった。目まぐるしいスピードで解体、構築される都心の光景とは打って変わって、帰郷すると一見代わり映えしない風景に胸を撫で下ろす。緑生い茂る山並みに潮の香り、畳の匂いがする長屋、昔から馴染みの洋食屋さんやたばこで黄ばんだ壁紙の純喫茶…
日々の生活の一部にあると、そのような恩恵はBGMのように暮らしの中に自然と溶け込み見落としがちなもの。代わり映えしないと言うと少しネガティブに聞こえてしまうかもしれないけれども、昔の街並みや色、暖かさや香りを現代に遺すことは想像以上に難しいことだなあと年末に帰郷した際に感じた。手が加えられていないものや大きな変革で今があるものも勿論ある。しかし、昔から姿、形を変えることなく在る(変わっていないように見える)ものの多くは、日々の努力や小さな変化と小さな躍進の積み重ねで現代に遺っており、それらが確かな「定番」になっている。

2020年、今年でmaison des perles(メゾン・デ・ペルル)は10周年を迎える。デザイナー小林モー子がフランスより帰国後、オートクチュール刺繍アクセサリーブランド「Môko Kobayashi」としての歩みを進めてきて10年目になる。「Môko Kobayashi」として歩み出すきっかけになったのは、2009年の冬に開催された仙台のセレクトショップでのイベント。そのイベントで登場し、現在の原型ともなるアクセサリーの一つが、今回ご紹介する「シャンパンとグラス」ブローチだ。シャンパンボトルからグラスがゆらゆらと揺れ、瞬間を捉えたモチーフ。使用しているヴィンテージビーズや加工方法など少しづつ小さな変革を遂げ、当時から今なおMôko Kobayashiの中でも人気のアクセサリー。女性の胸元では優美に輝き存在感が出て、男性がつければ粋でスマートさが増す。「定番」であるということは、実像以上に奥行きがあるものなのかもしれない。

メゾン・デ・ペルルの刺繍 Au Fil des Perles」 ¥2,600 + tax

これまでの小林モー子、メゾン・デ・ペルルの経緯など深く知りたい方は、小林モー子著「Au fil des perles メゾン・デ・ペルル」(p.89参照)や小林モー子BLOG(2009.11)をぜひご覧下さい。WEBSHOP BLOGは通常は6の付く日にアップ予定で、六日の菖蒲、十日の菊という言葉はございますが、、
八日に雨降りゃブログ書く感じで本日になりました。子年だけにネズミの恩返しのごとく、少しでも愉しんでいただけるよう綴ってまいります。本年もどうぞよろしくお願い致します。(向田)


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